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歯ブラシの選び方🦷


〈はじめに〉

歯垢や歯石が溜まると口臭の原因や歯周病の原因となり、進行すると抜歯が必要になることがあります。
ガムやおもちゃではデンタルケアにも限界があるため、歯磨きを行うことで予防や進行を遅らせることができます。
今回は歯ブラシについて紹介していきます。

〈毛先の特徴〉

歯ブラシの毛先の形状は人と同様基本的には2種類を使用しています。
「ラウンド」
一本一本が丸めの毛先になっていて歯茎に優しく、傷つけないようになっています。
歯の表面に多く触れるので汚れが落ちやすく、歯周病予防に向いています。
「超極細」
先端に向かうにつれて細くなっています。
毛先が細いので歯間や歯周ポケットの汚れも落とすことができ、歯周病予防に向いています。

〈ヘッドの大きさ〉

その子の口の大きさに合ったものを選択してみましょう。
ワンサイズ小さいものの方が細かいところや奥歯にしっかり届きます。
メーカーによっては360度ブラシがついているものも売っているため好む形を探してみましょう!

<シーン別おすすめの歯ブラシ>

🦷普段のケア:ラウンド毛タイプ
ラウンド毛のみを使用した歯ブラシ。
健康的な歯の子に対する日常ケアにおすすめ。
歯の表面の汚れを取ってくれます。

🦷よりしっかりとした日常ケア:ダブル毛タイプ
ラウンド毛と超極細毛の2種類を1本の歯ブラシに組み合わせた歯ブラシ。
歯の表面の汚れと歯間や歯周ポケットの汚れをかきだしてくれます。

🦷しっかりとした歯周ポケットケア:超極細毛タイプ
超極細毛のみを使用した歯ブラシ。
毛束が細いほど歯周ポケットの奥まで入り込み汚れをかきだせるため、他の歯ブラシよりもしっかりと歯間や歯周ポケットの汚れをかきだしてくれます。

🦷歯磨きができない子:デンタルシート
歯ブラシを嫌がり口に入れることが難しい子向け。
指にシートを巻き付け歯の表面を拭いていきます。

<さいごに>

人同様犬猫にとって歯は一生ものです。
日頃のお手入れから口臭のケアや歯周病予防を行っていきましょう。
お口トラブルもお気軽に動物病院に相談してみてください!

注意
・噛み癖があり歯ブラシを破損し誤食の可能性のある子は使用を控えてください。
・歯ブラシの毛が抜ける場合があるので、強くかませたり、遊ばせたりしない事。
※当院での歯ブラシの取り扱いもございますが、メーカーには限りがございます。


中野区、中野、中央、本町、新中野、杉並区、南台、和泉、和田、堀ノ内、の方は往診もいたします。

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