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パグと上手に暮らすコツ|性格を味方にしたしつけ&お世話テク

パグ 黒

パグの性格を徹底解説|魅力と個性を知ろう

パグ 海

パグの基本的な性格とは?犬種特有の特徴

パグは陽気で社交的な性格が魅力の小型犬種です。
人懐っこくて家族への愛情が深く、子どもや他のペットとも仲良くなりやすい特徴があります。
一方で頑固な一面もあり、しつけには根気が必要です。
短頭種ならではの独特な表情も人気のポイントで、愛嬌たっぷりの性格が飼い主を癒します。

性格が悪い?と言われる理由と本当の姿

パグは「性格が悪い」と誤解されることがありますが、実際は甘えん坊で人懐こい犬種です。
無駄吠えや噛みつきなどの問題行動が目立つと誤解されやすいですが、多くは適切なしつけ不足が原因です。

愛情をもって接すれば、温厚で愛らしいパートナーになります。

元気すぎる・おとなしいパグの個体差と傾向

パグには活発で元気いっぱいな子もいれば、穏やかでのんびり屋の子もいます。
これは遺伝や環境による個体差が大きく、飼い主のライフスタイルに合わせた接し方が大切です。

特に運動量や遊びの好みを理解し、ストレスをためない工夫が必要です。

パグの女の子・男の子で性格に違いはある?

パグのオスとメスでは性格にやや違いがあります。
オスは甘えん坊で遊び好きな傾向が強く、飼い主にベッタリと寄り添うことが多いです。
一方メスはやや落ち着いていて、独立心が強くマイペースな子が多いです。
しかし個体差も大きいため、性格の違いはあくまで一般的な傾向と考えましょう。

どちらも愛情深く、家族になじみやすい性格です。

パグと快適に暮らすための住まいと環境づくり

パグ

パグ向きの部屋・住まいのポイント

パグは暑さに弱く、体温調節が苦手なため涼しく風通しの良い環境が理想です。
床は滑りにくい素材を選び、関節への負担を減らしましょう。
段差が少ない間取りや落下防止の工夫も重要です。

また、安心して過ごせる隠れ家スペースを用意すると、ストレス軽減に役立ちます。

快適な室温・湿度管理と対策

パグの適温は約18〜24℃、湿度は40〜60%が快適とされています。
夏は熱中症対策としてエアコンや扇風機を活用し、直射日光を避ける工夫が必要です。
冬は暖かい環境を保ちつつも、乾燥しすぎないよう加湿器を使うとよいでしょう。
温度や湿度の管理は健康維持に欠かせません。

パグが安心できる環境整備と掃除のコツ

パグは敏感な皮膚を持つため、清潔な環境づくりが大切です。
室内のほこりや汚れはこまめに掃除し、アレルギーの原因を減らしましょう。

使いやすい掃除道具や空気清浄機の活用もおすすめです。パグが安心してリラックスできる空間を維持することが健康維持の鍵です。

パグのしつけ・トレーニング|性格を生かす方法

パグしつけ

初心者でもできるしつけの基本ステップ

パグのしつけは根気強く、褒めることを基本に行うのがポイントです。
まずは「おすわり」「待て」「おいで」などの基本コマンドを短時間で繰り返し練習しましょう。
失敗しても叱らず、成功したときにしっかり褒めて安心感を与えることが大切です。日常の生活習慣を整えることも、しつけの土台になります。

パグの性格に合わせたトレーニングのコツ

パグは好奇心旺盛で遊び好きな反面、頑固な面もあります。
トレーニングは楽しい遊びの延長として取り入れ、飽きさせない工夫が必要です。

短時間で褒める頻度を多くし、集中力を切らさないようにしましょう。無理強いせず、愛情をもって接することが成功の秘訣です。

失敗しやすいポイントと対策

パグのしつけでありがちな失敗は、叱りすぎや気まぐれな対応です。
一貫性がないと混乱し、問題行動が悪化することもあります。

また、運動不足や環境の変化もストレスにつながりやすいので注意しましょう。定期的なルーティンと、飼い主が冷静に接することが大切です。

噛み癖・無駄吠えなど問題行動への対応

噛み癖や無駄吠えは、パグの愛情表現やストレスのサインであることが多いです。まずは原因を見極め、適切なしつけを行いましょう。
噛んだらすぐに「ダメ」と伝え、代わりにおもちゃで遊ばせるなど気を逸らすのも効果的です。

吠えが過度な場合は静かな環境作りとトレーニングを継続しましょう。

日々のお世話とケア|飼い方&手入れ徹底ガイド

パグシャンプー

抜け毛・被毛の手入れ(ブラッシング・シャンプー)

パグは短毛種ですが、抜け毛は一年中続くため、定期的なブラッシングが必要です。柔らかいブラシを使い、皮膚を傷つけないよう優しくケアしましょう。
シャンプーは月に1回程度が目安で、専用の低刺激シャンプーを使うと皮膚の健康を保てます。

毛艶を良くするために、ケア後はしっかり乾かすことも大切です。

顔のしわ・皮膚のケアと汚れ対策

パグの特徴である顔のしわは、皮脂や汚れが溜まりやすく、炎症の原因になります。
毎日湿らせた布や専用クリーナーで優しく拭き取り、清潔を保つことが重要です。

皮膚トラブル予防には、乾燥や蒸れを防ぐための換気と保湿も欠かせません。異変があれば早めに動物病院で相談しましょう。

食事・フードの選び方と与え方

パグは太りやすい体質なので、カロリーコントロールが重要です。良質なたんぱく質を含み、脂肪分が控えめのバランス良いフードを選びましょう。

与える量は体重や運動量に合わせて調整し、間食や人間の食べ物は控えめに。
食事の回数は1日2回が基本で、決まった時間に与えるのがおすすめです。

パグの体重管理・肥満予防の方法

肥満はパグの健康リスクを高めるため、日々の体重管理が欠かせません。
適正体重を維持するためには、食事の量管理と適度な運動が必要です。

定期的に体重を測り、増加が見られたらすぐに対策を。飼い主も一緒に運動し、健康的な生活習慣を心がけましょう。

散歩や運動の適切な頻度・方法

パグは短頭種のため激しい運動は避け、短時間の散歩を1日2回程度行うのが理想です。

暑さに弱いため、夏場は早朝や夕方の涼しい時間帯に散歩しましょう。無理なく楽しめる遊びを取り入れ、ストレス解消と筋力維持を図ることが大切です。

パグと暮らす前に知っておきたい注意点

パグを飼っては いけない?飼って後悔しないために

パグは愛らしい見た目と性格で人気ですが、短頭種特有の健康リスクを理解しておくことが重要です。
呼吸器や皮膚のトラブルが起こりやすく、定期的なケアや獣医のサポートが欠かせません。
忙しくて十分な世話ができない方や高齢者には向かない場合もあります。飼育の大変さを理解し、準備が整った上で迎えることが大切です。

よくあるトラブルと対策例

パグ飼育で多いトラブルには呼吸困難や皮膚炎、肥満による関節疾患などがあります。

対策としては室内温度管理や適切な体重維持、毎日のしわケアが必須です。また、無駄吠えや噛み癖も問題になりやすいので、しつけを根気よく行いましょう。
早めの対応が健康と快適な生活を守るポイントです。

初心者でも安心して飼育できるための準備

パグを迎える前には、基本的な飼育知識の習得と環境整備をしましょう。
涼しい場所の確保、ブラッシング用品や専用フードの準備が必要です。
獣医との連携体制も確認し、予防接種や健康診断の計画を立てると安心です。家族全員で協力し、パグにとって安全で快適な生活を提供することが大切です。

病気・疾患リスクと健康管理のポイント

パグ病気

短頭種ならではの呼吸・気道のトラブル解説

パグは短頭種のため、外鼻孔狭窄や軟口蓋過長など呼吸器トラブルが起こりやすいです。
これらは短頭種気道症候群と呼ばれ、呼吸困難やいびきの原因になります。

早期発見・治療が重要で、症状が重い場合は手術が必要になることもあります。日常的に呼吸状態をチェックし、異常があれば獣医師に相談しましょう。

壊死性髄膜脳炎・皮膚病など要注意なパグ特有の病気

パグは壊死性髄膜脳炎やアトピー性皮膚炎など、特有の疾患にも注意が必要です。
壊死性髄膜脳炎は神経症状を引き起こし、早期発見が難しい病気です。
皮膚病は顔のしわに汚れが溜まることで悪化しやすいため、日々のケアが重要です。定期検診や適切なスキンケアで健康を維持しましょう。

熱中症・怪我の対策と室内管理

パグは暑さに弱く熱中症リスクが高いため、室内の温度管理は特に重要です。
夏場はエアコンや扇風機で涼しく保ち、散歩は涼しい時間帯に行いましょう。

また、運動時の怪我防止には安全な遊び場の確保や家具の配置にも配慮が必要です。日頃から観察を欠かさず、異常があれば早めに受診してください。

ペット保険・動物病院の選び方

パグの特有の病気やトラブルに備え、信頼できる動物病院のかかりつけを持つことが大切です。また、治療費の負担を軽減するためにペット保険の加入も検討しましょう。
保険の内容は病気や怪我、手術に対応しているかを確認し、継続しやすいプランを選ぶのがおすすめです。早期対応で愛犬の健康を守りましょう。

パグの寿命・費用・お迎えの方法(里親・ブリーダー)

パグ里親

パグの平均寿命と健康に長生きするコツ

パグの平均寿命は約12〜15年とされており、適切なケアで健康寿命を延ばせます。
定期的な健康診断や適切な体重管理、バランスの良い食事が長生きの秘訣です。

また、ストレスを減らし、適度な運動を継続することで生活の質も向上します。飼い主の愛情と日々の観察が健康維持のカギとなります。

飼育にかかる費用・ペット保険料の相場

パグの飼育費用は食事代、医療費、トリミング代などを含めて年間約10〜15万円が一般的です。
初期費用としては購入費用や必要な用品がかかります。

ペット保険の保険料は月額3,000〜6,000円程度が相場で、保障内容によって変動します。費用面も考慮し、無理なく続けられる飼育計画を立てましょう。

パグの子犬を迎える方法と注意点(里親・ブリーダー選び)

パグの子犬を迎える際は、信頼できるブリーダーや里親募集から選ぶことが大切です。
健康管理が行き届いた環境で育てられているか、親犬の健康状態も確認しましょう。

里親の場合は譲渡条件や飼育環境の説明をよく聞き、無理のない飼育が可能か検討してください。迎え入れる前に十分な準備と情報収集が必要です。

当院でのパグの症例

パグ病気

症例1:短頭種気道症候群(外鼻孔狭窄・軟口蓋過長)

6歳のパグが「いびきがひどく、夏場に息が苦しそうになる」とのことで来院。診察と内視鏡検査の結果、外鼻孔の狭窄および軟口蓋の過長が認められ、短頭種気道症候群と診断しました。 手術により外鼻孔拡張と軟口蓋の一部切除を行い、術後は呼吸がスムーズになり、運動後の呼吸困難も改善。現在は定期的な呼吸チェックと体重管理を継続中です。

症例2:アレルギー性皮膚炎・アトピー性皮膚炎

3歳のパグが「皮膚をかゆがって常に体を舐めている」との主訴で来院。皮膚検査とアレルギー検査を行い、環境アレルゲンによるアトピー性皮膚炎と診断。 内服薬によるかゆみのコントロールと併せて、低アレルゲンフードへの切り替え、保湿スキンケアを実施。定期的な皮膚状態のモニタリングにより、症状は安定し、生活の質が大きく向上しました。

症例3:乾性角結膜炎(ドライアイ)

8歳のパグが「目やにが多く、目を細めている」とのことで来院。涙の量を測定するシルマーテストにて涙液の分泌量が低く、乾性角結膜炎と診断。 免疫調整剤の点眼と人工涙液を用いた治療を開始し、1ヶ月後には目の赤み・目やにの量ともに軽減。現在も1日2回の点眼と定期検診でコントロールを続けています。

まとめ

パグ散歩

パグは陽気で愛嬌たっぷりな性格を持ち、家族に深い愛情を注いでくれる魅力的な犬種です。
その一方で、短頭種特有の健康リスクやしつけの難しさ、暑さへの弱さなど、飼ううえでの注意点も多くあります。

適切な住環境の整備、日々の健康管理、性格に合わせた接し方を心がけることで、パグとの生活はより豊かで楽しいものになります。
これからパグを迎えようと考えている方も、すでに一緒に暮らしている方も、愛情と理解をもって寄り添い、かけがえのない時間を過ごしてください。

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