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なぜ愛される?ダックスフンドの性格5大特徴と飼い主が知るべきポイント

散歩するダックスフンド

小型犬の中でも特に人気の高いダックスフンド。独特な胴長短足の体型だけでなく、愛らしい性格や飼い主との親密な関係性で多くの人に愛されています。
本記事では、ダックスフンドの性格や特徴、飼育のポイントを詳しく解説し、初めて飼う方でも安心して迎えられる情報をまとめました。

ダックスフンドとは?犬種の歴史と基本的な魅力を解説

困り顔のダックスフンド

ダックスフンドのルーツと歴史

ダックスフンドはドイツ原産の小型猟犬で、「アナグマ狩り犬」として飼育されていました。
胴長で足が短い体型は穴に潜る狩猟スタイルに適応した結果です。古くから家庭犬としても親しまれ、愛玩犬として世界中で人気を誇ります。
賢く好奇心旺盛で、家庭での遊びやスキンシップにも向いているのが魅力です。

ダックスフンドの種類(ミニチュア・カニンヘンなど)の違い

ダックスフンドは体格や用途に応じて「スタンダード」「ミニチュア」「カニンヘン」の3種類があります。
スタンダードは元々の猟犬体型で体重は7〜14kg程度、活発で狩猟本能が強い傾向があります。ミニチュアは3〜5kgほどで家庭犬向き、性格も穏やかで飼いやすいです。
カニンヘンはさらに小さく2〜3kg程度で、抱っこしやすく室内飼いに向いています。

被毛や毛質・毛色のバリエーションと見た目の特徴

ダックスフンドの被毛は「スムース(短毛)」「ロングヘア」「ワイヤーヘア」の3タイプがあります。毛質により手入れの頻度や方法が異なります。
毛色も多彩で、単色からブラック&タン、チョコレート、レッド、ダップルなど個性的な模様が楽しめます。被毛や色の選択は見た目の好みだけでなく、ブラッシングやケアの手間も考慮すると良いでしょう。

ダックスフンドの性格5大特徴|なぜ愛されるのか?

くつろぐダックスフンド

甘えん坊で飼い主に懐きやすい性格

ダックスフンドは飼い主に対して非常に愛情深く、甘えん坊な性格を持っています。
抱っこされたり、そばに寄り添うことを好み、飼い主とのスキンシップを楽しみます。この性格のおかげで、初めて犬を飼う方でも親しみやすく、信頼関係を築きやすい犬種です。

遊び好きで好奇心旺盛な行動傾向

好奇心旺盛で遊ぶことが大好きなダックスフンドは、室内外問わず探索や運動を楽しみます。
おもちゃやボール遊びだけでなく、飼い主とのかけっこやトレーニングも喜んで取り組みます。遊びの時間を十分に確保することでストレスを減らし、健康維持にもつながります。

吠える?警戒心や無駄吠えの傾向とコントロール

ダックスフンドは警戒心が強く、番犬としての資質も持っています。
そのため、知らない人や音に反応して吠えることがありますが、しつけや環境調整で無駄吠えを抑えることが可能です。ポジティブな強化で正しい行動を教えることが大切です。

オスとメス(女の子)の性格の違い

オスは比較的甘えん坊でフレンドリー、やや自己主張が強い傾向があります。
メスは少し慎重で落ち着きがあり、独立心が強い個体も多いです。どちらも性格には個体差がありますが、飼い方や接し方を工夫することで、性格に合った生活を提供できます。

「性格悪い」と言われる理由とその実情

短気で頑固、噛み癖があるなどの理由で「性格が悪い」と言われることもあります。
しかしこれは性格というより、運動不足や遊び不足、正しいしつけが不足していることによる行動です。十分な運動・遊び・しつけを行うことで問題行動は最小限に抑えられ、愛される性格が引き出せます。

ミニチュアダックス・カニンヘンの性格と特徴

お昼寝するダックスフンド

ミニチュアダックスフンドの基本性格・飼い方のコツ

ミニチュアダックスフンドは体重3〜5kg程度の小型犬で、家庭犬として飼いやすい性格です。
甘えん坊で飼い主に懐きやすく、遊び好きで好奇心旺盛。
室内での遊びや散歩を組み合わせ、運動不足にならないよう工夫すると健康的に過ごせます。
吠える傾向もありますが、しつけや遊びでストレスを発散させることで落ち着かせることが可能です。

カニンヘンダックスフンドの特徴と性格傾向

カニンヘンダックスフンドはさらに小さな体型で2〜3kg程度。抱っこしやすく、室内飼いに最適です。
性格はミニチュア同様に甘えん坊ですが、やや独立心が強く慎重な個体が多いのが特徴です。
小さいため、段差やケガに注意しつつ、運動や遊びの時間を確保することが重要です。

スタンダードとの違い・種類ごとの特徴比較

スタンダードダックスは7〜14kgと大きく、猟犬としての本能が強く残っています。
ミニチュアやカニンヘンに比べて運動量や活動範囲が広いため、飼育にはより広いスペースと運動機会が必要です。
体格や性格の違いを理解し、自分の生活スタイルに合った種類を選ぶことが、快適な共生生活のポイントです。

飼い主が知るべき!ダックスフンドを飼育する際の注意点

遊ぶダックスフンド

ダックスフンドに合った環境と家族構成

ダックスフンドは活発で好奇心旺盛な性格ですが、胴が長く足が短い体型のため、段差やジャンプが多い環境は負担になります。
滑りやすい床は関節や背中を痛める原因になるため、マットを敷くなどの工夫が大切です。また、家族と一緒に過ごす時間を好む甘えん坊タイプなので、長時間の留守番が多い家庭よりも、できるだけ一緒にいられる環境が理想的。
小さな子どもがいる場合は、犬が驚かないよう接し方を教えてあげましょう。

しつけやトレーニングの基本とコツ

ダックスフンドは賢く学習能力が高い反面、頑固な一面もあります。叱るよりも「できたら褒める」ポジティブトレーニングが効果的です。
特に、吠えやすさや縄張り意識の強さを抑えるためには、子犬のうちから社会化を意識しましょう。
トイレトレーニングも根気が必要ですが、焦らず一定のリズムを保つことで成功率が上がります。飼い主の一貫した態度が信頼関係を築く鍵となります。

運動・散歩量や遊びの必要性

見た目は小型でも、ダックスフンドはもともと狩猟犬。運動欲求が高く、毎日の散歩や遊び時間が欠かせません。1日2回、30分程度の散歩が目安ですが、天候や年齢に合わせて調整しましょう。
ボール遊びやノーズワーク(嗅覚を使う遊び)もおすすめ。運動不足はストレスや肥満、吠えなどの問題行動につながるため、適度な刺激と運動で心身の健康を保つことが大切です。

被毛・コートの手入れとケア方法

ダックスフンドにはスムース・ロング・ワイヤーの3種類の被毛タイプがあります。スムースは短毛でお手入れが楽ですが、皮膚トラブルに注意。
ロングは毛玉になりやすいため、毎日のブラッシングが欠かせません。ワイヤーは定期的なトリミングが必要です。
また、耳が垂れているため通気が悪く、外耳炎になりやすい犬種でもあります。
週に1〜2回は耳の中をチェックし、汚れをこまめに拭き取ってあげましょう。

気を付けたい健康管理|特有の病気・寿命を知る

座るダックスフンド

平均寿命と長生きのポイント

ダックスフンドの平均寿命は12〜16歳といわれており、比較的長寿な犬種です。
健康で長生きしてもらうためには、体重管理と日々の運動が欠かせません。特に胴が長い体型は腰に負担がかかりやすいため、肥満は大敵。
おやつの与えすぎに注意し、栄養バランスの取れた食事を意識しましょう。また、定期的な健康診断で早期発見・早期治療を心がけることが、長生きの秘訣です。

注意すべき主な疾患(椎間板ヘルニア・肥満・外耳炎・歯周病・腫瘍など)

椎間板ヘルニアは、ダックスフンドが特に注意すべき代表的な病気です。
ソファや階段などの高低差を避け、抱き上げるときも背中を支えるようにしましょう。肥満は腰や関節への負担を増やすため、適正体重を維持することが大切です。
また、垂れ耳の構造上、外耳炎が起こりやすく、湿気や汚れの管理を怠らないようにします。さらに、歯周病腫瘍も高齢期に見られるため、歯磨き習慣と定期検診で予防を意識しましょう。

病気予防・健康管理・ペット保険の活用

ダックスフンドの健康を守るためには、日常的なケアと早期発見が大切です。体調の変化に敏感な犬種なので、「食欲がない」「歩き方が変」「吠え方が違う」といった小さなサインも見逃さないようにしましょう。
定期的な健康診断やワクチン接種に加えて、歯磨き・耳掃除・爪切りなどを習慣化することが予防につながります。
また、突然の病気やケガに備えてペット保険を活用するのも安心。特に椎間板ヘルニアなど治療費が高額になりやすい疾患に備えておくと心強いでしょう。

年齢ごとに変化する管理とチェックポイント

ダックスフンドは成長段階によって注意点が変わります。
子犬期は関節や骨がまだ柔らかいため、無理な運動を避けて生活リズムを整えることが大切。成犬期には肥満防止と筋肉維持を意識し、バランスの良い食事と適度な運動を心がけましょう。
シニア期になると、関節や歯、内臓の機能低下が見られるため、フードの見直しや段差の解消など環境面の配慮を。年齢に合わせたケアで、健康的な毎日をサポートしてあげましょう。

当院で実際にみられた症例

仲良しダックスフンド

症例1: 椎間板ヘルニア(疑い)

ダックスフンドに多い病気のひとつが「椎間板ヘルニア」です。 当院にも、腰の痛みや後肢のふらつき、歩行困難などの症状で来院されるケースがあります。 ※ヘルニアの確定診断にはCTまたはMRI検査が必要なため、当院では疑い症例として初期評価と治療方針のサポートを行っています。 早期に異変に気づき、安静・内科治療を行うことで悪化を防ぐことができます。

症例2: 口腔鼻腔瘻

歯周病が進行して歯の根が鼻腔とつながってしまう「口腔鼻腔瘻」も、シニア期のダックスフンドにみられます。 当院では、くしゃみや鼻汁、食事中の鼻からの逆流などを主訴に来院された症例があり、 麻酔下での処置・抜歯治療を行いました。定期的な歯科ケアが非常に重要です。

症例3: 外耳炎

垂れ耳で耳道が蒸れやすいダックスフンドは、外耳炎の発症リスクも高い犬種です。 当院では、かゆみや耳のにおい、頭を振るなどの症状で来院されるケースが多く、 耳洗浄や点耳薬による治療で改善が見られています。 慢性化を防ぐためには、定期的な耳掃除とトリミング時のケアが大切です。

ダックスフンドの選び方・お迎えまでの流れ

走るダックスフンド

理想のブリーダーやペットショップの選び方

健康で性格の良いダックスフンドと出会うには、信頼できるブリーダーやショップを選ぶことが何より重要です。
見学時には、親犬や兄弟犬の様子・飼育環境・衛生状態をしっかりチェックしましょう。
繁殖回数が多すぎないか、ワクチンや健康診断を実施しているかも確認ポイントです。
また、迎え入れた後も相談に乗ってくれるブリーダーであれば、初心者でも安心して飼育を始められます。

子犬・成犬の選び方と相場・費用・必要な用品

ダックスフンドの価格相場は、タイプや毛色、血統によって異なりますが、子犬では20万〜40万円前後が目安です。
成犬を迎える場合は性格や体調が安定しているメリットもあります。
お迎え前に準備しておくべき用品は、ケージ・ベッド・食器・フード・トイレ・おもちゃなど。
初期費用だけでなく、ワクチン・トリミング・医療費などの継続的な出費も見越して計画的に準備しておきましょう。

お迎え後に必要なこと(環境づくり・コツ・注意点)

ダックスフンドをお迎えしたら、まずは安心して過ごせる環境づくりを行いましょう。
生活スペースには滑りにくいマットを敷き、段差をなくすことで腰への負担を軽減します。
最初の数日は無理に触れず、静かに見守ることも大切です。
食事やトイレのタイミングを一定にして生活リズムを整え、少しずつ社会性を育てていきます。
焦らずゆっくり、信頼関係を築いていくことが幸せなスタートの第一歩です。

まとめ|ダックスフンドの魅力と幸せな家庭づくりに向けて

黒いダックスフンド

ダックスフンドは、愛嬌たっぷりで賢く、家族に深い愛情を注ぐ魅力的な犬種です。
一方で、体の特徴や性格を理解した上で、適切な環境とケアをしてあげることが長く健康に過ごすための鍵となります。
どんなときも家族の一員として寄り添ってくれる存在だからこそ、飼い主も責任と愛情を持って向き合うことが大切です。
日々の小さな幸せを一緒に重ねながら、ダックスフンドとの豊かな暮らしを楽しみましょう。

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